関根家住宅は、寄贈を受けて飯土井町から移築復元した古民家です。本住宅は二階建て、茅葺の建物です。本市周辺で多く見られた養蚕農家住宅で、赤城山南麓に多く見られる「赤城型民家」です。この形式の住宅は、屋根裏で養蚕を行うための採光と通気のために、屋根の正面が切り落とされていることが特徴で、その構造から江戸時代末期に建てられたものと推定されます。昭和60年に本市の重要文化財に指定されました。
広い土間やウマヤ、カマドなど昔の暮らしの様子や、「生糸の町 前橋」を支えた人々の営みを体感できます。また、前橋市柏倉町にある「阿久沢家住宅」と見比べると、民家の発展の様子や人々の暮らしの変化をご覧いただけます。
大室公園周辺には、大室古墳群という古墳群がつくられていました。大室公園内には前二子・中二子・後二子・小二子古墳という6世紀に築かれた前方後円墳が残され、国の史跡に指定されています。これらの古墳は史跡整備を行い、往時の様子を間近で見学することができます。
本市では、市民ボランティアの手により大室古墳群の出土品を復元する事業を進め、前二子古墳石室から出土した装飾品や金属製品、中二子古墳や後二子古墳から出土した埴輪などを復元しました。
「大室はにわ館」は、大室民家園内の土蔵を活用し、大室古墳群や大室公園内調査の出土品や市民ボランティアによる復元品を展示しています。また、3D映像などによる大室古墳群の紹介を行っています。古墳見学や大室公園を訪れた際は、ぜひ「はにわ館」にお立ち寄りください。