前橋市蚕糸記念館は、旧国立原蚕種製造所前橋支所の本館として明治45年に本市岩神町に建てられた建物です。木造平屋建てで、屋根は切妻の瓦葺きとし、大棟の中央には換気塔が設置されます。入口正面には玄関ポーチを付け、エンタシスを持つ方柱を立てます。内部の天井には見事な天井飾りがつけられます。
第1展示室では、旧国立原蚕種製造所前橋支所設立に関する資料や、カイコの生育過程に関する資料を展示しています。
第2展示室では、ふ化から大きくなるまでカイコをどのように育て、マユとして出荷していたのかについて、当時の養蚕道具を通してみていきます。
第3展示室では、マユとなったカイコから絹糸を紡ぐため、上州座繰をはじめとした製糸業に関する道具類を展示しています。
第4展示室では、絹糸を織って美しい布地にするための機織り道具や、養蚕信仰に関する資料を展示しています。