本市は江戸時代より繭や生糸の集散地で、明治3年に日本発の器械製糸である「前橋藩営器械製糸所」が創設されるなど、生糸の町として発展してきました。
蚕糸記念館は、明治45年に国立原蚕種製造所前橋支所として本市岩神町に建てられた建物です。当時全国に6ヶ所建設されたもののうち、唯一現存する建物で、昭和56年に現在の場所に移築し、群馬県重要文化財に指定されました。本建物は洋風建築でありながら、和風建築の要素も見られる「擬洋風建築」としても貴重な建物です。
建物内では養蚕や製糸にかかる多数資料を展示しており、蚕糸業とともに歩んできた本市の養蚕・製糸の歴史を身近に体感できます。