前橋フィールドミュージアム

関根家住宅のご紹介

関根家住宅は、本市(いい)土井(どい)(まち)にあった民家を、民家園に移築・復元したもので、幕末期ごろの建物と推定されます。建物は2階建てで、屋根は茅葺(かやぶき)です。養蚕のためのつくりとなっており、正面の屋根を切り落として屋根裏に明かりを取り入れ、通気をよくする工夫がなされています。このようなつくりを持つ住宅は「赤城型(あかぎがた)民家(みんか)」と呼ばれています。

うまや・だいどこ

入口を入ると、広い土間となっており、右手には耕作に使う馬などを飼うための「うまや」となっています。現在はハニワ馬たちがお客さんをお出迎え♪土間奥にはかまどが置かれ、調理などを行う「だいどこ」と呼ばれるスペースです。

ざしき・なんど・こざ

「あがりはな」と呼ばれる場所から板敷の場所に上がると、「田」の字型に配置された4つの部屋があります。表側の部屋の上手を「こざ」、下手側を「おもてざしき」と呼び、客間や冠婚葬祭などに使われていました。裏側には家族の寝室となる「なんど」や居間として使われた「うらざしき」が置かれています。

にけえ・うまやにけえ

屋根裏は主に養蚕のためのスペースで、板敷の「にけえ」と、「うまや」の2階に竹を敷いた「うまやにけえ」があります。「にけえ」では養蚕を行い、「うまやにけえ」では馬のエサとなるワラや、養蚕道具などを収納していました。