前橋フィールドミュージアム

発掘調査速報!(上細井中西部遺跡群N0.4)(1)

前橋市文化財保護課

市文化財保護課では、市内各地で遺跡の発掘調査を行っています。

今回は「上細井中西部遺跡群No.4」の調査から、最新の情報をご紹介します。

 

遺跡の基本情報

遺跡名 上細井中西部遺跡群No.4

調査場所

前橋市上細井町 青柳町 地内
調査面積(予定) 2区 3539㎡

3区 1734㎡
4区 4743㎡ 

調査期間 令和3年6月23日~10月下旬(予定)
調査原因 上細井中西部地区土地改良事業
主な時代 縄文時代~奈良・平安時代

 

遺跡の概要

3区では古墳(南橘村45号墳)、土坑17基を検出しました。
この古墳からは、直刀が二振り出土したと南橘村に記載があります。
また、群馬県古墳総覧には、この古墳は円型で規模が66尺と記載があります。
古墳は、現在畑となっており、石室の一部と周堀を確認しました。

4区では、竪穴住居跡9軒、溝1条を検出しました。現在も表土の掘削作業中です。

南橘村45号墳。南北に細長くトレンチを入れ、慎重に発掘しています。(南から)

暑さ対策として、作業員さんはパラソルで日陰をつくり、発掘調査をしています。

グリッド(4m×4mの正方形)で遺物包含層を掘り下げています。
縄文土器が多数見つかりました。

竪穴住居跡と溝の検出状況。
住居跡の所で溝が途切れていることから、溝が古く、住居が新しくできたことが推定できます