市文化財保護課では、市内各地で遺跡の発掘調査を行っています。
今回は「田口滝ノ前遺跡」の調査から、最新の情報をご紹介します。
遺跡名:田口滝ノ前遺跡(たぐちたきのまいいせき)
調査場所:前橋市田口町27-1、28-1、29-1、30-1
調査期間:令和2年5月11日~8月3日
調査原因:新設道の駅整備
主な時代:古墳時代、平安時代
1108年に噴火した浅間山の火山噴出物によって埋没した平安時代の水田跡と、6世紀初めの榛名山二ツ岳噴火が原因となり埋没した古墳時代の水田跡が発見されました。
平安時代の水田は、田んぼ1枚当たりの面積が比較的大きいのに対して、古墳時代の水田跡は、その面積が非常に小さいのが分かります。
また、平安時代の水田跡では、畔に沿って人が歩いた痕跡「足跡」が確認できました。さらに畔は、ほぼ正確に東西南北に沿って作られていました。