市文化財保護課では、市内各地で遺跡の発掘調査を行っています。
今回は「元総社蒼海遺跡群」の調査から、最新の情報をご紹介します。
遺跡名:元総社蒼海遺跡群(140) もとそうじゃおうみいせきぐん
調査場所:前橋市元総社町1388-1、1388-9、1388-12、1394、1395
調査期間:令和2年6月18日~8月12日
調査原因:元総社蒼海土地区画整理事業
主な時代:平安時代、中世
平安時代(10世紀代)の竪穴住居跡を主体とする集落跡が見つかりました。
現代の削平を受けており、住居跡の残存状況は良好ではありませんでした。
中世の遺構では、蒼海城堀跡の一部を検出しました。
南北方向の堀跡で、「V字形」の深いものです。
さらに、井戸跡や大型の土坑、多数のピット(柱穴状の遺構)が見つかりました。
中世屋敷跡に関連するものと考えられます。