市文化財保護課では、市内各地で遺跡の発掘調査を行っています。
今回は「元総社蒼海遺跡群(147)」の調査から、最新の情報をご紹介します。
遺跡名 | 元総社蒼海遺跡群(147) |
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調査場所 | 前橋市元総社町2107-9ほか |
調査面積(予定) |
1,713㎡ |
調査期間 | 令和4年6月2日~同年12月下旬頃 |
調査原因 | 前橋都市計画事業元総社蒼海土地区画整理事業 |
主な時代 | 古代、中世 |
市文化財保護課では、前橋市元総社町で、区画整理事業に伴う発掘調査を継続的に実施しており、今年度も同事業地内の8か所で調査を行う予定です。今回は、元総社町の宮鍋神社(みやなべじんじゃ)の南側で行っている1区の発掘調査の状況をお知らせします。
1区の発掘調査は、6月2日から開始しました。6月末現在で、溝跡や土坑などを確認しています。
これらの遺構のうち、調査区の西側で検出された溝跡は、蒼海城の堀跡と考えられるもので、南北に走行し、上幅7m以上、深さが約4mもあります。
蒼海城は中世に築城された県内最古級の城郭で、調査区の西、約200mの地点には本丸があったと言われています。
蒼海城の堀跡の全景(北から)。写真手前の深くなっている部分で、底面の状況などを確認しました。
蒼海城の堀跡の一部を深堀して底面の状況や、堀跡の埋まり方を確認しました。
堀跡から出土した遺物。石で作られたもので、魚の絵が刻書されています。硯の一部と考えられます。